エーミングの必要性を解説。知らないと怖い?危険性も解説
「エーミング」という言葉を聞いたけれど、どんな作業か分からない――そんな方も多いのではないでしょうか。
最近の車は、事故防止のためのカメラやセンサーが搭載されており、
修理やガラス交換の際にはエーミングという調整作業が必要不可欠になっています。
・「料金や作業内容は?」
この記事では、エーミングの基礎や重要性、実際に必要となる場面をわかりやすく解説します。大切な愛車と安全を守るため、ぜひご一読ください。
エーミングとは
近年の自動車は、カメラやレーダー、各種センサーなどを活用した「先進運転支援システム(ADAS)」を搭載する車種が急増しています。
これらの電子制御装置は、運転の安全性を大きく向上させる一方、正常に機能させるための「エーミング(Aiming)」という作業が必須となっています。
エーミングとは、ADASの各種センサーやカメラが“正しい位置・角度”で車両に取り付けられているかを専用のターゲットやスキャンツールで「校正・調整」する作業です。
例えば、フロントガラスやバンパーの交換後、ミリ波レーダーの角度修正、車両の鈑金修理の後などに必ず必要となります。
この作業を正確に行わないと、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱防止などの先進安全装置が正しく作動しないリスクが生じます。
ADASを簡単に解説
ADAS(Advanced Driver Assistance System/先進運転支援システム)とは、自動車のカメラやミリ波レーダー、超音波センサーなどを活用し、ドライバーの運転操作を支援・補助するシステムです。
自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなどが主な機能として挙げられます。
これらのシステムは、車両の「目」となるカメラやレーダーが正確に周囲の状況を捉えることで、安全な走行を支えています。
必要な車種
エーミング作業が必要なのは、トヨタ・ホンダ・スズキ・マツダ・日産など、ADASを搭載したほとんどのメーカー・車種が対象です。
特に「トヨタセーフティセンス」「ホンダセンシング」「スズキのデュアルセンサーブレーキサポート」「マツダのi-ACTIVSENSE」などの安全装置を持つ車両では、ガラスやバンパーの交換時にエーミングが必須です。
2020年4月以降は、国土交通省の「特定整備」制度により、エーミングは車検の要件としても求められるようになりました。
参考:国土交通省
エーミングが必要な理由
先進安全装置の誤作動防止
エーミングを怠ると、カメラやレーダーが本来の位置や角度からズレてしまい、ADASが誤作動を起こす危険性があります。
たとえば、前方に障害物がないのに自動ブレーキが作動したり、
逆に本来作動すべき場面で動作しなかったりといった重大なトラブルにつながります。
ADASの機能維持
カメラやセンサーの微妙なズレは見た目には分かりづらいものですが、
車両の安全性能に大きく影響します。
エーミング調整を正確に実施することで、ADAS本来の機能を100%引き出し、ドライバーと同乗者の安全を守ることができます。
事故のリスク軽減
エーミングが適切に行われていない車両は、事故リスクが大幅に高まります。
ADASの不具合が事故原因となるケースも実際に報告されており、保険会社からもエーミング調整の重要性が指摘されています。
車検対応
2020年の法改正によりADAS付き車両の「特定整備」は、認証を受けた工場でのみ実施できるようになり、
エーミング作業も記録簿への記載が必須となりました。
車検時にエーミング記録簿がない場合、不合格となることもあるため、法令順守のためにも必要不可欠な作業です。
安全性の確保
車両の安全性を最大限に保つためにも、正確なエーミング作業は不可欠です。
万が一、センサーやカメラがズレたまま走行を続ければ、運転支援機能の性能低下だけでなく、重大な事故につながる危険性があります。
エーミングが必要となる具体的なケース
・バンパーやボディの鈑金修理の後
・カメラやレーダーなどの電子制御装置を交換・修理した場合
・サスペンションや足回りの大幅な調整・車高変更後
・センサーやカメラの脱着・調整を行った場合
このように、エーミングは“見えない部分”の整備でありながら、車両全体の「安全・安心」に直結する重要な作業なのです。
エーミングを軽視した場合の危険性
エーミングを怠ったまま走行を続けると、以下のような重大なリスクが生じます。
・予期しないタイミングで自動ブレーキがかかり、事故を誘発する
・車線逸脱警報などのADAS機能が正確に作動せず、車線はみ出しなどにつながる
・車検で不合格となり、整備のやり直しや余計なコストが発生する
・事故時に保険金の支払いが拒否されるケースも
つまり、「たかがエーミング」と油断することが、大きなトラブルや命に関わる事態に発展するリスクを孕んでいるのです。
まとめ
エーミングとは、ADAS(先進運転支援システム)のセンサーやカメラを正しい位置・角度に調整する、現代の車に欠かせない作業です。
誤ったエーミングは安全装置の誤作動や事故リスクの増加、車検不合格など、多くの問題を引き起こします。
フロントガラスやバンパーの交換、センサー類の修理や調整などの際は、必ず認証工場でプロによるエーミング作業を受けることをおすすめします。
FAQ
Q1. エーミング作業の料金はどのくらいですか?
A. 作業内容や車種、メーカーによって異なりますが、1万円〜3万円程度が一般的です。特殊な作業や複数装置の調整が必要な場合は追加料金が発生することもあります。見積もりは無料のことが多いので、お気軽にお問い合わせください。
Q2. エーミング作業には資格が必要ですか?
A. はい、国土交通省が認証した「特定整備事業者」の資格を持った整備士が作業を行う必要があります。無資格の業者による作業は違法となる場合がありますので、必ず認証工場に依頼しましょう。
Q3. エーミング作業はどれくらい時間がかかりますか?
A. 通常は1〜2時間ほどで完了しますが、作業内容や車両の状態により前後します。
事前にご予約いただくとスムーズです。
Q4. エーミング作業の記録簿はなぜ必要ですか?
A. 記録簿は車検や保険申請の際に必要なほか、作業履歴として今後の安全管理にも役立ちます。紛失しないよう大切に保管しましょう。
参考リンク・出典