コラム

エーミング法改正が2024年4月に完全実施。何が変わったのか?

自動車整備のルールが大きく変わった「2024年4月」

自動車の整備・修理に関わるすべての人にとって、2024年4月は歴史的な転換点となりました。

自動ブレーキや車線維持支援といった先進運転支援システム(ADAS)の普及に伴い、国が進めてきた「特定整備制度」の猶予期間が終了し、完全実施に移行したためです。

「制度が変わってから何が変わったのか?」「未認証の作業はどう扱われるのか?」 こうした疑問を解消するため、2024年4月の制度の完全施行(経過措置の終了)の内容と、完全義務化された現在の状況について、プロの視点で改めて解説します。

2024年4月に何が起きたのか?「経過措置」の終了

2020年4月からスタートした「特定整備制度」では、自動ブレーキのカメラやレーダーに影響する作業(エーミングなど)が「電子制御装置整備」として定義され、国の認証が必須となりました。

猶予期間(経過措置)の完全終了

制度開始から数年間は、旧来の認証工場が設備や資格を整えるための「経過措置(猶予期間)」が設けられていました。

その期限であった2024年3月31日をもって、すべての猶予が終了しました。

無認証作業が「法令違反」となった現在

2024年4月以降、電子制御装置整備の認証を持たずにエーミングや該当する脱着作業を行うことは、明確な法律違反(未認証整備)となりました。

これは整備工場側だけでなく、作業を依頼する業者やユーザーにとっても、コンプライアンスや安全責任の所在を問われる重大なリスクとなっています。

義務化を加速させた「OBD車検」の本格運用

2024年4月の制度の完全施行と並び、現在のエーミングの重要性を決定づけているのが、「OBD車検(電子的な故障診断車検)」の本格運用です。

故障コード(DTC)による判定

国産車は2024年10月から、輸入車に関しては2025年10月からすでに運用が始まっています。

現在の車検では、外観や動作だけでなく、車両のコンピューターに専用の診断機を繋ぎ、ADAS(先進運転支援システム)に異常コードが残っていないかが厳格にチェックされます。

エーミング未実施は車検を通らない

例えば、フロントガラス交換後にエーミングを行わなかった車両は、OBD車検によって「校正未完了」や「センサー異常」の履歴が検知されます。

その結果、エーミング未実施によりADAS関連の故障コード(補正未完了等)が残っている場合、OBD検査で不合格となる可能性があります。

輸入車のSGWと現在の整備環境

制度の完全施行に合わせるように、車両側のセキュリティも高度化しました。

特に輸入車においては、SGW(セキュリティゲートウェイ)への対応が、工場の「格差」を決定的なものにしました。

認証ツールがない工場の淘汰

車両データへのアクセスを制限するSGWは、国やメーカーが認めた「正規の診断機」と「ライセンス」がない限り解除できません。

制度の完全施行によってエーミングが義務化されたことで、設備投資を行わなかった工場は「物理的に作業が不可能」となり、現在では特定整備認証を持つ専門工場への集中が加速しています。

実例:制度の完全施行後に現場で起きている変化

制度が完全に施行されてから、弊社(エイニーズガレージ)への相談内容も変化しました。

失敗例:未認証作業の「後始末」

「制度の完全施行を知らない業者にバンパー修理を任せたが、エーミングができず、車検のタイミングで多額の追加費用と再整備が必要になった」というトラブルが増えています。

猶予期間が終わった現在、後回しにされたツケがユーザーに回るケースが散見されます。

成功例:法的基準をクリアした「安心の証明」

「特定整備認証工場で、SGW解除からエーミングまで一括で行いたい」というご依頼です。

制度の完全施行後の基準に則り、正しく「特定整備記録簿」を発行することで、車検時のトラブルを回避し、車両の資産価値を守ることにも繋がっています。

2024年4月以降、正しい依頼先を選ぶ基準

現在、安心して車を預けるためには、以下の条件を満たしているかどうかが、現在の絶対条件です。

・「電子制御装置整備」の認証工場であること: これがない工場でのADAS関連整備は、現在は法令違反です。
・最新の診断環境(SGW対応): 特に輸入車において、オンライン診断と認証ができる設備があるか。
・特定整備記録簿の確実な発行: 法的義務を果たした証明として、記録簿の有無が車の履歴として重要視されます。

まとめ:新基準の整備で、確かな安全を

2024年4月から電子制御装置整備(特定整備)の中エーミング等が対象となり、日本の自動車整備は新しい時代に入りました。

もはやエーミングは「任意の作業」ではなく、車検や法令、そして何より「命の安全」に直結する必須のプロセスとなっています。

自動運転技術がさらに高度化し、プロパイロットやアイサイトなどの独自機能が当たり前となった現在、整備工場にはこれまで以上の専門知識と最新設備が求められています。

株式会社エイニーズガレージでは、この大変革にいち早く対応し、最新の特定整備環境を完備しています。

・輸入車のSGW解除・精密エーミングの実施
・完全義務化されたOBD車検への対応診断
・法令に基づいた適正な作業と、特定整備記録簿の発行

「自分の車が新基準に適合しているか不安」「法令違反のリスクを避けたい」という方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

2026年の今、求められる最高水準の技術で、あなたの愛車の安全を保証いたします。

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