自動車の修理が「断られる」「長期化する」ケースが増えています
~整備士の人材不足に加え、車のハイテク化・電子化が背景~
私は愛知県稲沢市で自動車整備に携わる藤本明治と申します。
私が経営する自動車整備工場には最近、「修理を断られた」「ディーラーや修理店に預けたが、半年、1年たっても戻ってこない」といった相談が増えています。
背景には、車のハイテク化・電子制御化の進展や、整備士の人手不足があります。
現在の自動車には多数のECU(電子制御ユニット)が搭載され、ナビ、ドアロック、空調、各種表示系統など、多くの機能が複雑な制御で成り立っています。
そのため、不具合が起きた際に原因の特定が難しく、部品を交換しても直らない、電気回路の中身まで追えない、といった事情から、修理が長期化したり、受け入れ自体を見送られたりするケースが目立っています。
修理が難しいのは、年式の新しい車だけではありません。
新しい車は電子制御が高度化し、原因究明が難しい一方で、少し年式の古い車では、今度は部品そのものが手に入らないという問題があります。
ディーラーでは主に部品交換を前提とした修理をしますが、それでは対応できず、「部品がないので、もう直せない」と判断される例が多いです。
こうした中、私は電気回路や電子部品の不具合箇所を解析し、原因を絞り込みながら修理するようにしています。
部品丸ごと交換する必要がないケースは多く、部品そのものを修理したり、部材を工夫して対応したりすることもあります。
例えば、現場では次のような不具合相談があります。
- ・突然、ナビ画面やテレビが映らなくなった
- ・ドアロックが効かなくなった
- ・エアコン表示が消え、オンオフができなくなった
- ・部品を交換しても症状が改善しない
こうした案件では、表面的な部品交換だけでなく、「どの制御系統の、どこに異常があるのか?」を特定する力が問われます。
こうした修理難の背景には、車の複雑化だけでなく、高い診断力やアナログ・電装の両方に通じたベテラン整備士の減少もあるのではないかとみています。
オイル交換や車検のような定型業務は対応できても、原因究明に時間がかかるような難しい修理は敬遠されやすい。
その結果、ユーザーが困りながら複数の店を回るケースも多いようです。
車は地方や郊外では生活インフラでもあります。
にもかかわらず、故障してもすぐ直らない、どこでも診てもらえない、という状況は、生活や仕事に直結する問題です。
今後さらに自動車の電子制御化が進めば、「直せる整備工場」と「直せない整備工場」の差はより大きくなると感じています。
ユーザーはどんな不利益を受けているのか。
現場で何が起きているのか。
町の整備工場にどんな技術継承が求められているのか。
こうしたテーマをぜひ報道で取り上げていただけないでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。
株式会社エイニーズガレージ 代表取締役 藤本 明治
所在地:愛知県稲沢市横地4-71
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